未来への懸け橋
〜私たちの東アジア共同体〜
Journey to better future 〜Our East Asia Union〜
様々なメディアを通して韓国という言葉を耳にすることが増えたここ数年、韓国は以前より身近な国になりました。 歴史をさかのぼれば、日韓併合による植民地支配など悲しい歴史が日韓友好をはばんでいました。 ではなぜ今、以前より友好な関係が築かれているのでしょうか? それは大衆文化の開放や経済の規制緩和など、未来をみすえ、日韓関係を改善しようと努力した人々がいたからだと考えます。 もし日韓関係をあのまま放置していたら、関係は変わっていなかったかもしれません。 小さな積み重ねのもと今の関係があるのです。 日韓学生会議もその小さな積み重ねの一部に加われていたら幸いです。
今回のテーマは、未来への架け橋〜私たちの東アジア共同体〜です。
今日、東アジアと日本との経済関係は年々強くなってきています。
1980年の日本の東アジアからの輸入額の依存度は19.8パーセントでしたが、
2002年時点で40.0パーセントにもあがりました。
輸出額においても同じ傾向があります。
お互いの発展、今抱えている問題を解決するにはますます日韓・アジアとのつながりが重要になっていくでしょう。
そこで、東アジア共同体をテーマにあげました。
東アジア地域との経済的相互依存関係の急速な拡大は明らかです。しかし一方で、政治の面ではどうでしょうか?日韓関係に目を向けてみると、歴史問題をはじめ国民のレベルから政府のレベルまでわだかまりがあるのは事実です。このような「政冷経熱」の状態が続いてきています。経済のように政治を熱くするにはどうしたらいいのだろうか?互いのより良い未来に向けて一歩ふみだすには?という疑問を切り口にディスカッションのテーマを考えました。前回の日韓学生会議は教科書問題や在日コリアンについてでした。未来を考えるにあたって過去をふりかえることはとても大事だと思います。今回の会議では、歴史とくに靖国問題や東アジアが抱える人権問題(在日コリアン・チベット自治区の問題・拉致問題など)をふりかえり、そして新たに未来について話すところまで進めたいと思いこのテーマにしました。
第42回日韓学生会議は、ディスカッションを社会発信の一環として発表を外部向けにするなど、 内容をさらに充実させたいと考えています。 日韓学生会議が最初に開催されてから多くの年月がたちました。 互いの違いを理解しあったり共通点を発見し身近に感じたりと、小さな変化ではありますが 大きな一歩へつながる貴重な体験を、ディスカッションを通して多くの学生がしてきました。 互いに抱いていた固定観念や偏見を見つめなおすいい機会がディスカッションだと思います。 これから未来を担う学生達が意見を交換し合い、本音で話すことは両国において大変意味があることだと考えます。 第42回日韓学生会議も歴代の日韓学生会議に続くよう努力してまいります。